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イェン・ホイチャン

閻恵昌

芸術監督兼終身指揮者

国内外の音楽界に高い名声を博する中国音楽指揮者、1997年6月より香港中楽団に就任。


1987年、中国第一回専門検定国家第一級指揮者の認定を受け、文化発展に対する寄与により世界各地の政府からも表彰されている。受賞歴に、シンガポール政府「2001年文化賞」、香港特別行政区「シルバー・バウヒニア・スター(SBS,Silver Bauhinia Star)賞」、台湾「第五十一回中国文芸奨賞(海外文芸奨賞-音楽部門)」および台湾「2018年度伝統芸術音楽部門金曲賞最優秀指揮者賞」、国際演芸協会「2022年卓越芸術家賞」など。このほか、香港中楽団、中国交響楽団および中央歌劇院合唱団、西安音楽学院民族楽団および合唱団、台湾国楽団など数多くのオーケストラで指揮を行い、閻氏の制作したオーディオ・ビジュアル作品も指揮賞を獲得している。現在、招聘に応じて上海音楽学院院賀緑汀中国音楽高等研究院中国民族管弦楽研究センター主任・指揮専攻科教授、香港演芸学院名誉会員・客員研究者、西安外事学院老子学院および韓国世翰大学特別招聘教授・博士前後期課程指導教授、さらにその他多くの音楽大学で客員および特別招聘教授として教鞭を執るほか、中国音楽家協会・中国文聯全国委員会理事、陝西省放送民族楽団名誉音楽総監督を担当。2013年から2017年にかけては、台湾国楽団の要請により音楽総監督の任に就き、「若手指揮者トレーニング・プログラム」を立ち上げて台湾の中国音楽界のために指揮者の人材育成に資し、高い評価を受けた。


閻氏は香港中楽団を率いて中国音楽の発展にとって重要な意義を持つ多くのマイルストーンを打ち立てた。以下に彼の残した足跡を挙げてみよう。世界各地の有名な芸術祭及び音楽祭における頻繁な招待公演を通じてその芸術的業績は各界に高く評価されている。香港中楽団を全方位にわたって拡大発展させ、楽曲の受託創作を推進した。さらに積極的に異分野との交流と融合をはかり、楽器の改革発展にイニシアチブを発揮した。香港演芸学院と香港中楽団の協力による「プロフェッショナル・オーケストラ・インターンシップ計画」の実施を提案し、また世界初の中国音楽オーケストラ学院の創立を呼びかけ、テーマを設定した器楽フェスティバル開催の創設者となり、香港市民の協力のもとに多くのギネス記録を打ち立てた。香港演芸学院に中国音楽の修士課程指揮専攻科を開設し、中国音楽国際シンポジウムおよびフォーラムの主催を数多く提案し、自らイベントを主宰した。世界初の国際中国音楽指揮コンクールを主催し、趙季平中国音楽家協会名誉主席はこれを「中国音楽発展史上のマイルストーンとなる画期的な出来事だ」と賞賛した。


閻氏は著名な指揮者である夏飛雲、作曲家胡登跳・何占豪教授らに師事し、1983年に優秀な成績で上海音楽学院を卒業すると同時に中国中央民族楽団に招聘されて首席指揮者兼楽団芸術指導者となった。中国音楽の指揮以外に、招きに応じて西洋音楽のオーケストラで指揮を執ったこともある。これまでに、中国交響楽団、北京交響楽団、上海交響楽団、深圳交響楽団、広州交響楽団、浙江交響楽団およびロシア・フィルハーモニー管弦楽団などで指揮を行っている。閻氏はまた、作曲家としても活躍しており、その作品は国内で数多くの最優秀賞を受賞している。